オイル管理が重要と言われる空冷エンジンを搭載したCB400SSですが、真夏の猛暑に向けてのオイル交換ついでにオイルフィルターも新しいものへ交換することにしました。
交換用に用意したのはデイトナ製のオイルフィルターです。
オイルフィルターの交換手順
オイルフィルターの交換にあたっては、先にエンジンオイルを抜いてからクランクケース横にあるカバーを開けてフィルターを入れ替えカバーを閉じた後にオイルを補充する手順で行います。
エンジンオイルの排出
CB400SSはオイル交換時に2か所のドレンからエンジンオイルを排出することになります。
1か所はクランクケース下、もう1か所はオイルタンクの下で、どちらも車両左側からのほうがアクセスしやすく感じます。
CB400SSのオイル交換作業【空冷単気筒:ドライサンプエンジン】
オイルを排出している間は右サイドカバー内にあるオイルフィラーキャップを緩めてオイルを抜けやすいようにし、抜けきったところで新しいワッシャーを入れたドレンボルトを2本とも元に戻しておきます。
カバーを開けて古いフィルターを除去
オイルが抜けたら車体の右側に移り、クランクケースの隣(前側)にあるカバーをボルト2本を緩めて外します。
カバーの内側にはOリングが入っていてケースと密着しているので無理の無いように周りを均等に浮かすような感じで手前に引き外します。
ケースが外れると中に古いフィルターが見えます。
取り出したフィルターを新しいフィルター(右)と並べてみると表面はそれほど違いが分かりません。
使われている濾紙は新しい方が折り目が多い構造になっています。ちなみに古い方も純正品ではありません。
内側に入る面も若干ですが形状に差があるようです。
取り外したカバーの内側には中央にオイルが通る穴が開いています。固定用のボルトは長い方がフロント側です。
フィルターは丸い穴がある表面がカバーと合わさるように装着される仕組み。
カバー側に設けられたオイルラインは中央から外側2方向へ向かっているのが分かります。
ケース側の手前(左側)2か所に見える穴がカバーからのオイルラインより通じる経路で、1段奥(下側)にある穴は汚れたエンジンオイルがケース内に運ばれるためのものと思われます。
なお、フィルターのカバーにはOリングがセットされているので、こちらも新しいものへ交換しておきます。
新しいフィルターをセットしてカバーを閉じる
新しいフィルターは画像のように手前向きにセット。
カバーを元通りに被せてボルト2本を締め付けます。
エンジンオイルを規定量入れる
エンジンオイルのドレンボルトが元通り取り付けられているか再度確認してから新しいオイルを規定量(1.8L )注入します。
オイルが入れ終わったらレベルゲージでオイル量をチェックし適正レベルに収まっていることを確認します。
CB400SSは、エンジンの状態によってオイルタンク内の液面が微妙に変化するようなので、レベルゲージでのチェックはエンジンを始動させるなどクランキングしたあとも繰り返し確認したほうが良さそうです。
バイクではCB400SSのように内蔵式のオイルフィルターが使われてる車種が少なくありませんが、内部の仕組みが分からないとフィルターを入れる向きにも戸惑ってしまいがちです。
また、内蔵式のオイルフィルターは作業の工程が多くなり(実はカートリッジ式でも簡単とは限らない)少し面倒に感じることもあるでしょう。
そんな苦手意識を克服するためにも、今回のように取り外したパーツなどをとことん観察してみるのも効果があるかもしれません。
もちろん、無理せずフィルター交換のタイミングではバイク店に持ち込んで作業を頼んでしまうのもありでしょう。
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