気づいたらバイクの黄色ナンバーは少数派

82ccにボアアップしたエイプ

ここのところ街で原付二種の黄色ナンバーを見かけることが少なくなったように感じます。

最近では原付はメーカー各社が125ccに力を入れる傾向にあって、現行モデルで該当する90ccの排気量の車種がほとんどないのが原因と思われます。

気が付いたら黄色のナンバーが特別な存在

エイプの黄色ナンバー

新しいのが出ないのだから、古く乗らなくなった車両が廃車になってしまえば数は減る一方で気が付いたら見かけることが少なくなっていたということでしょう。

そうは言っても、駅の近くの駐輪場などでは全く見ないわけでもありませんが、この先黄色ナンバーに該当する原付バイクは増えることがなさそうな雰囲気。

そして、黄色が減ってきている分、バイクの免許を持っている方が二種原付に乗りたいとなると選択肢は100~125ccといったピンクのナンバーの車両乗ることになり、そちらのほうが増えているようにも感じます。

ピンクナンバーが多くなったように見えるのは、バイク乗りとして特別な目線で見てるからかと思っていたら、そうでもなさそうな印象です。

2ストが生産されなくなりボアアップのベース車両も減少

原付二種の黄色ナンバー

振り返れば、90ccのバイクにはジョグやリードなど2ストエンジンを積んだバイクがあって、50ccとそれほど変らない車格で加速性が優れた軽快な走りができるのが魅力でした。

これらの2ストエンジンが生産されなくなってからも、バイクに乗る側からすれば90ccがないなら4ストの125ccに乗れば良いだけといった程度だったことでしょう。

誰も「黄色が無くなっちゃうかも」などと心配することなく。

そして、90ccが減っている原因は2ストエンジンの消滅だけでなく、ボアアップによる車両登録が減っていることもあるようです。

バイクのインジェクション化が進んでから、原付も新車ではFIを搭載するようになりましたが、どうやらこの辺を境にボアアップキットによる排気量変更が減ったかのように見受けられます。

以前は、キャブ車のエンジンをボアアップしてキャブレターやらプラグなどを交換してやれば、そこそこ走る状態にはできた50ccのバイクが今のFI車ではボアアップ後に必要な燃調は電子制御に手を加えなければ(またはそっくり入れ替える?)ならず手間も費用も掛かりすぎるということになっています。

ボアアップ後のカスタムによる電子制御が上手く働かなければ排ガス規制に対応できず面倒なことにもなるででしょう。

2スト新車の消滅後、さらにインジェクション化後にはボアアップ車も減少傾向にあるのはそんなことが原因になっているようです。

数が減ることと居心地の関係

数が少ない黄色ナンバー

黄色ナンバーの原付はもともと一般的だった50ccの白に比べ少なかったこともあり、今までも「黄色のナンバーってどういう意味?」と聞かれることがたまにありました。

そんなときは、「このバイクは・・コレコレで82ccまで排気量をアップさせたエンジンを積んでいるんです。」と答えることにしています。

これから先、黄色ナンバーを付けたバイクの台数は減少し珍しくなってくるかもしれません。

そうなれば、今までより得意げにボアアップについての話を面白く話すことにはなると思いますが、あまりにも希少化してしまうと、それはそれで予想してなかったこともあり今まで通り気分が良いだけでもないのではという心配があります。

ボアアップキットも需要が無ければパーツの確保も難しくなるので、メンテナンスの際に泣く泣くノーマルの排気量に戻すなどの別な悩みも出てきそうです。

この先は黄色のナンバーを付けたバイクは減り続けていく一方かと思われます。

嬉しいことばかりでなく課題もありますが、登録台数は減り続けてもそれとは逆に乗り続けた期間が長ければバイクを大事にしたい気持ちは増し続けていくことになりそうです。

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