前回、タイヤはそのままでエアバルブだけ交換したといった、さもモッタイナイ作業内容の記事を投稿しています。
さすがに、そのまま元通りに戻すのは労力的に見合わないので、ホイール取り外しのついでにベアリングの型番を調べてみました。
目次 非表示
フロントのベアリング型番
車両は、キャブレター仕様のHONDAエイプ50です。
ホイールの左側はブレーキ機構が入るのでベアリングがむき出しですが、右側には黒いダストシールが被せられています。
内掛け式プーラーでベアリングを外す
乗り心地も燃費も悪くなく、取り回しもスムーズなので交換の必要はありませんが、ついでなのでパイロットベアリングプーラー(内掛け式)を使ってベアリングを外してみることにします。

最初にベアリングを引っかける爪の役目をする工具の先端をベアリングに差し込みます。
ちょうど12mmのサイズがぴったりでしたが、実はジャストサイズを使うとベアリングを取り出した後に、この工具が外れななくて苦戦します。(緩すぎると先端が欠けそう)
つづいて、プーラー本体をホイールに設置し中央の細長く突き出たボルトのネジ山部を先端に差し込んで回し入れます。

2本の柱のような押さえをベアリングの両脇に立てて固定します。

プーラーの上部にある細く黒いボルトを締めあげるとベアリングの中で爪が開くしくみです。
爪が滑らない程度に開いた後に、黒いボルトを固定しながら今度は、すぐ下のシルバーのナットを締め込んでいくとベアリングが浮き上がってくる仕組みです。
※工具の詳しい使い方は付属の説明書を確認しましょう。
前輪は片シールの6201DU
取り外した前輪のベアリングに記載されていた型番は6201DU。

NSK 6201DU
外してみて分かったのですが実はこのベアリングは片シールの仕様です。
ホイールに入って見えない側はシール無しで解放されていました。
両側樹脂シールか内側は密閉のどちらかと思っていたら違っていました。それとも誰か外したのでしょうか。

ベアリングを両方外すと中に筒状のパーツ
ホイール内にはベアリングを挟むように筒状のパーツが入っているので組み立ての際に忘れないよう気をつけなければなりません。
今回は部品の手配をしていないので、型番のチェックが済んだところでベアリングは元に戻しています(通常は外したら交換が原則)。
このベアリングの圧入作業は、ネットで見ると皆さん叩いて入れているんですね。
自分も作業にはゴムハンマーを多用してあちこち叩きますがベアリングだけは叩くのは最終手段です(今回も仕上げに少しだけ・・)。
後輪は6301NSE
前輪で作業の要領はつかめたので後輪のは型番のチェックだけ。

メーカーはNACHI 6301NSE

スプロケ側はダストシールを取るとベアリングがある
後輪の型番は6301NSEでした。数量は前後とも2個ずつ。
NACHIのベアリングはあまり見たことありませんがバイクではお馴染みなんでしょうか。それとも交換歴ありなのかな。
画像の通り樹脂シールに傷が入っていますが、何度かシールを外してグリスを入れているためで、このバイクのメンテナンスの証みたいなものです。
原付バイクのホイールベアリングの寿命がどの程度か分かりませんが、タイヤサイズが小さいだけに磨耗は早いのかと思いますが他にも要因がありそうです。
リッターバイクなどは車重がかかるためベアリングが痛むとか、他にもダストシールが痛んでいるところに通勤などで雨天の走行が重なれ劣化は進行するでしょう。
今回調べて分かったベアリングのサイズは、タイヤ交換時に調べておきたいところでしたが、タイヤレバーとの格闘に夢中になってつい忘れてしまっていたものでした。
思わぬエアバルブの交換からの派生でベアリングの型番について腑に落ちることができ、この先のメンテナンスには貴重な情報を得ることができています。
おすすめ記事
エイプ50フロントタイヤ3本目【DURO:100/90-12】
エイプ50リアタイヤ3本目【DURO:110/90-12】
原付エイプのホイールベアリングをグリスアップ
原付エイプのリアタイヤ交換【ひとまわり小さめ:120/70-12】