ここ最近、CB400SSのメインスイッチを入れてもニュートラルランプが点灯しなくなってしまいました。
猛暑による高温の影響か、これが普通なのか分かりませんがバッテリーの劣化が急激に進んだようです。
スーパーナットのST4A-5を購入
中古での納車から9年目を迎えたCB400SSに当初新品で搭載されていたFB(古河電池)社製の小型バッテリーのFTR4A-BS(コネクタ接続式)ですが、そろそろ交換時期が迫ってきたようです。
後継としてはSUPER_NATTOというブランドで発売されている「ST4A-5」を使用してみることにしました。
FTR4A-BSの互換バッテリーは他にも何種類かありましたが、あまり価格が安すぎるのもどうかと不安があったのとSUPER_NATTO(スーパーナット)のバッテリーは4輪でも使用していたので試してみることにしました。
ST4A-5はFTR4A-BSのほかにYT4A-BSの互換バッテリーとしても使用できるようです。
販売サイトの情報によればST4A-5の大きさは幅114mm×奥行き49mm×高さ86mm。
バッテリーの電圧チェック
交換作業に入る前に新旧両方のバッテリーの電圧測定をしてみることにします。
使い込んだFTR4A-BS
まずニュートラルランプが点灯しなくなったFTR4A-BSの電圧をテスターで計ってみました。
8年使ったバッテリーの端子にテスターをあててみたところ10.26Vの表示です。
そんなに一気に電圧が下がるものかと思い端子にしっかりテスターを当て直して計ってみたところ12.09Vの表示でした。
ただし、少しでも負荷がかかった状態では12V以上にはならないでしょう。
このようにテスターで計って12Vの値がでていても、車両へ取付けた状態では必要な電流を安定した電圧で流せていないことになります。
新品のST4A-5
新しいバッテリーST4A-5の方は12.86Vの表示です。
使い込んだバッテリーとは0.77ボルトの違いがありました。
この結果から12.0V丁度に近くなってくるとバッテリーが劣化してきているということが考えられますが、無負荷の状態での測定では電圧による劣化の診断は難しいでしょう。
今回も、古くなったバッテリーと新品の差はわずか0.77Vですし、例えば12.00Vという電圧でも負荷がかかった状態(エンジンは停止)で安定して電流を供給できるのであれば使用に問題ないこともあり得ます。
コネクタ周りの形状を比較
ST4A-5の端子周りの形状はFTR4A-BSと比べ少し異なります。
画像の左側がST4A-5ですが、端子の突き出している位置も微妙に違うので使用する車両や機械によっては互換性が心配されます。
※CB400SSのコネクタへも完全には適合していませんでした。
画像ではわかりにくいですが端子の下側の樹脂部分の形状も全く同じではありません。
それから、FTR4A-BSのケース丈夫には一般的なバッテリーにある端子形状を用いたときのものと同じ部分に凹みがあります。
ただし、こちらは車両への固定へも影響が少ない部分でCB400SSの場合は問題なしでした。
バイクに取り付け
細かな形状の違いはあるものの、CB400SSへ実際に取り付けたところ上手く接続できたように見えますが、実はコネクタが奥までカチっと刺さっていません(テープで固定するなど何かしらの補助的な手段が必要)。
これでエンジン停止時でもニュートラルランプが点灯できる状態になりヘッドライトの光量も十分に復活できました。
交換時のオドメーター:29,453km
スーパーナットのST4A-5はFTR4A-BSと比べ安価でしたが、寿命がどれほどのものかは年数が経過してみないと判断できません。
次の交換の機会には、やはり国産のFBやGSユアサあたりを使ってみたいのが正直なところ、この形のバッテリーがもっと普及して価格が安定してくれると嬉しいですね。
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