普段の街乗りを楽しむ程度では本来の目的を達成する場面が少ないのがバイクのタンデベルト。
存在感の薄いシートに付属しているベルトですが、軽い整備の時に意外に役立ってくれています。
転がらないし手を伸ばしやすい場所
バイクの整備をしていると、数種類の工具を持ち替えながら作業することになりますがガレージなど専用のスペースや設備がなければ工具類へのアクセスに不便を感じることが少なくありません。
車体に工具を載せるスペースがあれば車両の左右どちら側からもアクセスしやすく、そんなとき役だってくれるのがタンデムベルトです。
特に、作業内容によっては頻繁に付け替えが必要になるエクステンションバーやサイズを持ち替えたいなどはベルト挟み込んでおけば取りやすいし転がり防止にもなります。
また、サイズごとに持ち替えることになるメガネレンチなどもシートに固定しておけば作業が捗ります。
もちろん、タンデムベルトで挟み込むことによってシートが汚れたり傷が付いたりするのも心配ですが、実際にシートが痛みやすいのはこの場所でないことが多いのではないでしょうか。
作業の度に毎回あてにしたり、ドライバーなど先が鋭利なものを挟んだりするのは当然避けたいものですが、役立つ場面が少ないと感じるならたまにはこんな目的に使ってみるのもありかとは思います。
整備後のチェックにも丁度良い?
長いこと自分のバイクを整備し続けてきて思うのは、ボルトの締め付けは弱すぎると良くないが強く締めすぎるのも同じくらいよくないということです。
先日、交換したばかりのブレーキホースからフルードが漏れているのが分かり急遽手持ちのホースへ交換する事になりましたが、このブレーキラインに使われるバンジョーボルトも適正なトルクで締め付けが必要です。
こんなとき、今までは整備後しばらくの間12mmサイズのメガネレンチ(コンビネーション)を玄関先に置くなどしていましたが、いっそのことバイクに付けてしまってはどうかと試してみることにしました。
画像は百均のレンチですが、車両に常時付けておく分には丁度良いかと思います。
場所的にホイールに絡まりやすいものや風になびいて車幅より飛び出す物は良くありませんが、整備後の緩みチェックや増締めを忘れない為には丁度良さそうです。
最近では、タンデムベルトというとシートの後ろに乗る人向けに販売されている「おんぶ紐」のような立派なものがあるので、もとからシートに装備されているベルトは二人乗り用としてはいささか頼りないものになりつつあるようにも感じます。
今回の例以外にもシートやベルトに負担をかけることない目的外の使い道を見つけることができれば、より楽しいバイクライフが開けてくるのではと思います。