バイクに燃料を給油するときの基本スタイルへの疑問

給油用のノズル

ガソリンスタンドでバイクに燃料を給油するとき、給油位置まで乗り付け自分はバイクに跨がったまま給油口を開けて店員さんに指定した油種(レギュラーガソリン)を満タンに入れてもらう。

それが普通の給油所の利用方法だと信じて疑ったことがありませんでした。

ところがある日、この「乗ったまま給油口パカッ」の方法が受け入れられないケースを経験し少し戸惑うことになります。

乗ったままでは店の人が給油しづらい

今では、バイクにガソリンを入れるときはもっぱらセルフスタンドばかり利用しているので自分としてもそれほど気にするほどの話ではないことを前置きしておきます。

ガソリンタンクの給油口

少し前に、地元から少し離れた観光地を訪れたときのこと、たまたま立ち寄ったガソリンスタンドはセルフではなく従来型フルサービスの店で店員さんが給油する形式のお店でした。

出先なのでセルフにこだわる理由もないので、今までの調子で「レギュラー満タンで」と伝えキーで給油口を開けると、新人には見えないそこそこ手慣れてそうな店員さんが「バイクから降りてもらえないと給油しづらい」的なことを申し出てきました。

このケース以外に何年も前に、今のバイクに乗り換えてすぐの頃にも新人アルバイトの若者からも「すみません・・」といった感じで同じようにバイクから降りることをお願いされた経験はあります。

そこで、思ったのが今どきバイクへの給油時はバイクから降りるのが正解なのか?ということ。

ガソリンを入れてもらう側としてはセンタースタンドでも装備されてなけばスタンドをかけたときに給油口が水平を保てないので、自分で車体を直立させているところにガソリンを入れてもらったほうが確実に満タンにできると思うのですがどうなのでしょう。

なんなら右手はブレーキレバー握って車体を安定させていたいほど。

もしかしたら少し前の観光地でのことは、コロナ禍でガソリンスタンドでもソーシャルディスタンスが常識になってしまっていたからなのか(たぶん違う)。

それともバイクでの利用客は、給油時に離れてなければいけないという安全上の事情が存在していてリターンライダーなどがそれを理解していないだけなのか。

そう考えると確かに、給油中に誤ってガソリンが衣服にかかってしまうリスクのほか、人同士での接触でも静電気による弱い火花は生じるので給油中に複数人が近距離にいることも良くはなさそうです。

他人がバイクでガソリンスタンドにいるのを見かけても、そのバイクがどんなバイクか、格好良いものかしか興味がないので、どうやってガソリンを入れてもらっているかは気にしたことがありません。

今度からは、その辺のバイクの給油知識やそれに係る常識?みたいなのを少し勉強してみようと思います。

バイクにはいろんなガソリンの入れ方がある?

バイクのサイドスタンド

ところで、自分で跨がったままバイクを安定させておけば効率よく満タンになるという理屈は、当たり前に使っているセルフスタンドでは通用しないことは承知しているので、そこは考えを改めても良いと思っています。

そんなことを考えていたここ最近のこと、セルフスタンドを利用しているライダーにこれまたイレギュラーと思われる給油スタイルを見せていただけることに。

フルフェイスのヘルメットを着用していたので判断しづらいですが見た目や立ち振る舞いから若い人ではと想像します。

通常、セルフなら先に説明したとおりサイドスタンドをたてて、バイク横に立ってノズルをタンクに当てて給油する体制になるかと思われます。

そのバイク2台で一緒にセルフスタンドにやってきたうちの片方の人が、なんとバイクに跨がったままノズルを片手に自分でタンクへガソリンを給油。

バイクはレプリカタイプのフルカウルで大きさから250ccかと思われます。

フルフェイスでスモークシールドを閉じたままなので、怪しいどころか少し滑稽でウケねらいかとも見える感じでした。

しかも右足はステップにかかっているのでバイクを垂直に立てるのが目的ではなさそうで、その給油のスタイルからは走り以外のシーンでもバイクへ注がれる本気度というのが伝わってくるほど。

なるほどバイクは楽しみ方どころかガソリンの入れ方まで多様化しているのかと頷かされる光景です。

立ったまま座ったままはもちろんのこと、ガソリンの入れ方にも自由度を追求できるのがバイクなのかと少しのモヤモヤを吹き飛ばしてくれる出来事でした。

なお、スクーターやカブなどのほか一部の給油口が特別な位置にあるバイクではこの本気度は発揮できないようです。

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