空冷エンジン真冬の早朝ライドは始動が肝心

真冬の早朝にバイクに乗る

冬でもバイクに乗りたい気持ちになるのはライダーとして普通のことだとでしょう。

寒くても雪や雨さえ降ってなければ乗れるはず・・ですが真冬の早朝というのは何かとやる気が削がれがちではあります。

そう、冬に乗れるか乗れないかはバイクの持ち主しだい。そんなことを確かめるため早朝ライドに出かけることにしました。

シートも凍る氷点下の夜明け前

この日の朝の気温はマイナス1.5℃。降水確率も低めで冬の間のバイクのコンディションをチェックする上では問題なしといった条件です。

時間は、6時半で早朝というには少し遅めですが、まだ夜が明けきっておらず薄暗い中バイクを自宅から表の通りへ出すことに。

冬にバイクのシートに付いた霜

テラスの内側に置いていたバイクのシートに霜がついてしまっていました。見るからに冷たそうですが、まずはエンジンをかけることにします。

始動に手間がかかりアイドリングは不安定

真冬とはいえ今までの経験からもエンジンの始動に問題はないだろうと予想しますが走り出すまでにはしっかり暖機したいところです。

普段通りにチョークを引きキーを回したあとキックアームを数回蹴り下ろしたところでスムーズにエンジンがかかります。

あとはエンジンを暖めるだけですが、この日は乗り出しがスムーズにいきませんでした。

※この動画の後にエンストしてます

あまり長いこと回転数を上げていると近所迷惑かと思いながらチョークを戻したところでエンジンがストップ。

ここまでは良くあることですが、その後何度かキックしても再始動ができない状態にハマってしまいました。

どうやら、低温下ではバッテリーを外してしまっていると始動に悪影響するようです。

普通にキックしてもエンジンがかからないため、チョークを戻した状態でアイドリングを高めに調整してから何度か蹴ったところで再始動。

ここまで10分ほどかかり、空冷フィンに手を当てて少し暖かさが伝わってくる程度のところで走り出すことにしました。

信号待ちで安定しない回転数

今までの経験からでは、気温が低い冬でも走り出してしまえばアイドリングは安定するのですが、この日(1月20日:大寒の日)はなぜか信号待ちでスロットルから手を離せないほど回転が不安定。

症状としては、キャブのセッティングが合っていない状態で走っているような感じですが、始動に失敗したせいでプラグがかぶり気味なのか不調の原因は特定できません。

その後、自宅から5kmほど離れたJRの駅前まで走り駐輪場にバイクを止めてコーヒー店で長めの休憩をとることに。

駅前の駐輪場

帰りは少し気温が上がるのではと期待していましたが、小一時間たったところでまだ0℃ほどとわずかな上昇にとどまっていました。

帰宅のため再度バイクのエンジンをかけますが、気温的な条件はそれほど変わらないものの1時間ほど前に一度火が入ったエンジンは、調子を取り戻していていつも通りすんなりエンジンがかかりました。

今回、気温が低い朝に生じたアイドリングの不調について詳しくは分かりかねますが、たしかCB400SSではキャブレターにヒーターが付いていたはず。バッテリーを外した状態ではヒーターにも正常な電圧を供給できないため低温状態では燃料が良好な状態に気化できなかったというのが考えられます。

それから空冷エンジンですので、オーバークールというのも疑われますが今までも充分暖機をすれば零度前後の気温で始動や走行に支障を感じたことはありません。

この点は乗ってる人間が感じとれなかっただけということも考えられるので、冬場の空冷エンジンは慎重に扱ってやる必用があるかとあらためて注意したいと実感したところです。

そして、気を使ってあげなくてはならないのは夏より冬(夏は乗る人のほうが耐えられない)なんてことも忘れないようにしたいものです。

おすすめ記事

キックスタートしかないバイク キャブレター式の単気筒エンジンを始動させるときのコツ 冬のバイク しつこいまでに暖機が必要なバイクに乗っている