車やバイクのタイヤがパンクしたとき路上に落ちている釘などの突起物を踏んだりすることが原因なら漏れ箇所も特定しやすく修理や応急処置の仕方も早めに判断できます。
それ以外の原因で微量な漏れが生じた場合はとなると、傷の有無などで漏れ箇所の特定ができないので探すのが難しくなりそうです。
微量にジワジワ漏れ出す症状
エア漏れを起こしたのはエイプ(原付バイク)のフロントタイヤです。
空気を入れたその日は問題ありませんが数日かけてゆっくりジワジワ空気が漏れてしまう症状。
車や大きなバイクだと空気圧の低下には気づきやすいですが、原付だと車体が軽いせいか目で見てハッキリ分かるくらい抜けてから気づいたりします。
そして、問題なのが外見からはパンクの原因が分からないということ。
よくある走行面に何かが刺さったとかでなければ、ビードが切れているかホイールの劣化まであり得るのではと疑ってしまいます。
このまま放置しても徐々に漏れの量が多くなっていくだけのようですので、どうにかして漏れ箇所を特定することにします。
シャボン玉液を吹きかけてみる
パンクの程度にもよりますが外的要因により傷が生じた場合は見た目で判断できなくても、かすかにシューッと音がでていれば漏れ箇所を探すヒントになったりします。
今回は、漏れの量が微量であることから外見による傷やエア漏れの音のどちらも期待できません。
そこで思いついたのが、タイヤにシャボン玉の液を吹きかけたら小さな泡が膨らんでくれるのではということ。
こんなときのためではありませんでしたが、自宅に長いこと断捨離から逃れ続けたシャボン玉液があったので豪快に使うことにします。
市販のスプレー容器に液を移して、一旦タイヤに空気を入れてから表面に吹き付けてみます。
エア漏れしていたのはホイールとビードの隙間
最初に疑ったのはサイドウォールに小さなヒビができたのではないかということです。
そこで、タイヤの側面からシャボン玉液を吹き付けていくことにしました。
漏れの量は極微量と推定されるのでタイヤに顔を近づけて泡ができていないか確かめてみます。
最初に液を付けてみた左側面は異常がない模様です。
続いて、右側面に同じくシャボン玉液を付けてみるとホイールのリムとタイヤの境目にクリーム状の泡ができ始めました。
ビードに傷が入ってるか錆などの汚れを挟んだのが原因のようです。
タイヤの入れ替えやエアバルブの交換で何度かタイヤレバーを使った作業をしているタイヤですが、中途半端な慣れのせいで作業が雑になっていたのかもしれません。
ホイールとビードの汚れを拭き取る
エア漏れが防げるかどうか定かではありませんが、ビードを表に出して汚れを落としてみることにします。
ビードを落としてリムとの接触面を見てみると錆による汚れが目立ちます。
冬に乗らない間にエア漏れで空気圧が下がりきったところに汚れや水分が入り込み状況をさらに悪くしたとも考えられます。
漏れていた側のビードをホイールの外側にめくり汚れを拭き取ってみますが、だいぶ細かい傷がついてしまっていました。
エア漏れの原因は、このビードにある傷と汚れかと思われます。
このあとビードを元に戻してリムの汚れを拭き取ります。
リムに錆が出ている場合はサンドペーパーで磨いたりするようですが、今回は慣れないことはせずにビードクリームをたっぷり塗り込んで元に戻すことにしました。
ビードを上げてからもう一度シャボン玉液を吹き付けてみると、今度は泡の発生はなく一時的なものかもしれませんがエア漏れは治まっている様子。
とりあえず、これで2、3日様子を見ることにします。
漏れが再発した場合、原因は特定できているものの他の対策するより新しいタイヤに入れ替えてしまったほうが安心して乗れそうです。
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