CB400SSのバッテリーを新しいものへ交換する際にバッテリーを取り去った状態でもキックスタートが可能か試してみました。
対象車両は前期型のセルなしモデル、キックオンリーのCB400SS。
バッテリーを積まずにキックする
長年、バッテリーを新調することなく済んでいたCB400SSですが、初のバッテリー交換のタイミングでバッテリーを積んでない状態でもキック始動が可能なのかという疑問を解決してみたいという衝動にかられ実行してみることに。
当然ですが、キーを回してスイッチをONにしただけの状態では、ヘッドライトもNランプも点きません。
キャブ車であることの恩恵
車両からバッテリーを外し、電装系には一切電荷が残っていないであろう状態でチョークを引き思いきりキックしてみます。
最初の一発目は何の手応えもありませんでしたが、まあ普段でも一発始動はなかなかないバイクなので、続けてキックを繰り返したところなんと3回目のキックでエンジンがかかりました。
CB400SSオーナーとして言いますが、このバイクは通常の12V電圧が安定して供給された状態でも始動性の良いバイクだと思ったことがありません。
こうしてバッテリーなしでもエンジンがかかるのはキャブレター車だからというのもあるでしょう。
これがインジェクションのバイクだったらとてもキックでのスタートは無理と思われます。
走行には電圧不足か
予想ではエンジンが始動できたにしても、それは何度もキックを蹴り下ろした末にやっとの始動だろうと踏んでいたので、正直あっけない感じさえします。
始動が出来たところで次に実際に走行もしてみたところ、スロットルを開けエンジンの回転数があがった状態でもウィンカーやメーター内のランプは暗めです。
素人判断ですが、バッテリーからは一切直流電圧の供給がないため、電力が安定して供給されなのと、発電されて直ぐに電装回路に送られる電流は完全に整流されない状態なのではないかと思われます。
ランプ類は暗いだけでなく、細かく点滅を繰り返しているようにも見えます。
他のモデルの車両などでも、バッテリーレス化をした際にコンデンサを設置するのはこうした症状を改善するためと思われます。
その後、新品バッテリーを搭載してみると、ニュートラルランプやヘッドライト、ウィンカーなども見違えるほどの明るさになりました。
※バッテリーレスでの始動を動画にしてみました。
バッテリーを外してもエンジンの始動は可能
当初耳にしていた情報ではCB400SSのようなCDI方式バッテリー点火の車両は、バッテリーをとってしまうとキックによる始動が難しいとのことでしたが意外な結果になりました。
なお、今回実証できた車両はキックオンリーのセル無し前期型です。
結論としては、CB400SS前期型はバッテリーがない状態でもエンジン始動が可能。しかし、バッテリーを外した状態ではライト及び保安器が安定して動作しないので走行には支障があることでしょう。
キックスタートは何度か試してみましたが、バッテリーがないことで始動性が著しく劣ったということもなく繰り返し始動ができました。
点火系はケーブルを社外品へ交換しているのと、プラグは納車後すぐにイリヂウムへ交換していて以後ノーマルを入れていません。
点火系カスタムはプラシーボ効果と揶揄されることも多く、こうしたパーツが好影響しているかは不明なところですが、CB400SSはバッテリーが無くてもエンジン始動が可能であることが分かりました。
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