真冬に一度バイクのエンジンをかけておけば春先の始動がスムーズだというバイク乗りの間での通説があります(USO)。
そんなことを考えながら節分の今日、CB400SSのエンジンをかけてみることにしました。
昨年は走行距離が少なかったのでバッテリーは規定の電圧を満たしていない模様。
キックしてもかからないエンジン
CB400SSはバッテリーがあがってしまうとキックでもエンジンを始動できないと聞いています。
ですが難易度は高いがバッテリーレスでの始動が可能なことは確認済み。
しかし、あがったバッテリーを繋いだままだと始動できないという話は聞いたことがありません。
キャブレターの手入れが必要なほどの放置期間ではないため、しつこく蹴ればエンジンがかかるだろうと考えていたらこれが一向に始動できる気配がありませんでした。
おかしい、今まで自分のキックでここまでエンジンが反応しなかったことはない。
思いつくのは、昨年は長距離の走行をしていないこと。秋に珍しくバイクに乗らなかったこと。
そこで、もしやと思いバッテリーをコネクタから外した状態で数回キック(蹴り下ろしは素早く力強く)してみたら、あっけなくエンジンが始動しました。
もっと早く気づけば良かったとは言うものの意外な展開です。
なお、バッテリーを積まないままでの走行は電装系になんらかの負担がかかるものと思われますのでお勧めではありません。
一番いいのはバイクに乗らなくても定期的にエンジンをかけてやること。
バッテリーを外すと始動できる理由
性能が低下したバッテリーを装着したままではキックスタートできないのは、今回たまたまといったことではなく、そういう仕様なのではないでしょうか。
このバイクの始動時に毎回思うのが、始動をしくじるたびに灯火類が電力を消費するようで、始動にもたつけばもたつくほどニュートラルランプは暗くなります。
バッテリーが小さいので、まあ仕方がありません。
問題はその先です。
延々と始動の失敗を繰り返せばヘッドライトやテールランプで消費される電力はバッテリーからは供給されなくなり、キックスタートにより生じた電圧さえ灯火類へ流れることになるようです。(あくまで仮説でそんな感じだということ)
やがてバッテリーが規定の電圧を下回ったところで、今度は灯火類プラスバッテリーへの逆流が生じてしまうことが想定されます。
こうなると、キックによりイグニッションコイルを経てプラグに向かうはずの電価は本来始動時には発生しないはずのバッテリーへの(仮)充電電流として横取りされることになるでしょう。
バイクの電装回路が、このようなバッテリー上がりを想定した保護回路などを設けているとはとても思えないので、この仮説は当たってそうですね。
だとすれば、電圧の低下したバッテリーをキックで始動させ走行しながら充電しようという目論見は、そもそも果たせない夢物語。
どうしてもというなら始動時にはバッテリーを外して、エンジンがかかってから高度なテクニックを使ってバッテリーを繋ぐしかありません。ただし端子が火花吹きそうなので現実的な手法ではなく危険で激しくお勧めできません。
そんなわけで、今回も真冬の始動に成功できたので春先は調子良く乗り出せそうです。
外したバッテリーの電圧を測ってみると、辛うじて12Vを指しているので充電すればしばらく使えるのではと期待しています。
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