バイクなら水害から守れるのでは?という甘い期待・・しかも単気筒なら

雨の日のバイク

ここ最近のニュースで、多く耳にするのが水害の際に車が水没して動かなくなってしまったという悲惨な話。

たしかに、大雨による災害から車を守る手段は、車を高台にある駐車場などに移動させるしかなさそうです。

そこで、例えばの話ですが、これが車ではなくバイクの場合はどうなのかという点が気になります。

バイクなら被害のリスクは少ないか?

車が水没してしまったという痛ましいニュースを見ると、「これがバイクならどうだったろう」なんてことが、バイク乗りなら気になる部分です。

バイクは車よりも車体が小さく、構造も比較的単純です。もちろん水に浸かれば電装系やエンジンなどに被害が出るでしょうが、車とは違って、そもそも守るべき構成パーツが少ないという期待はあります。

旅にバイクを使う

バイクは普段から雨の中を走ることも想定された車体なので、単に水に濡れる程度ならそもそも特別なことではなさそうです。

問題になるのは、普段の雨とは違って車体が泥水に浸かってしまうような状況でしょう。どこまで水に浸かるのか、そして泥や砂がどこから入り込むのか。水害時は、そこが大きな違いになりそうです。

危険なのは排気口からの泥水侵入

それでも、浸水したバイクを想像すると、どこから水が入り込むのかが気になります。

エンジンの吸気側にはエアフィルターがあります。もちろんフィルターが水害からエンジンを守ってくれるわけではありませんが、パワーフィルターが水を吸っちゃってエンジン停止なんてのは珍しくはない事態かと思われます。

(私のエイプは出先で雨に降られると毎回こうです。キャブから水が出てきたことが珍しくなかったり・・)

一方で気になるのが、シリンダーから排ガスが出ていく側です。

CB400SSのマフラー

マフラーの出口が水に浸かってしまえば、泥水や砂を含んだ水が入り込むことも考えられます。水害では、単純に「水に濡れた」というだけではなく、泥や砂まで一緒に入ってくることが厄介。

そう考えると、バイクを水害から守る場合には、単純に車体を高い場所へ移動させるだけでなく、エンジン周辺の水の侵入経路も気になってきます。

マフラー塞ぐだけで対処できれば簡単ですが、そう単純なものでもなさそうですし、まず前例を聞いたこともありません。

豪雨の予報時はバッテリーを外す

CB400SSのバッテリーコネクタ

もし豪雨が予想されていて、バイクを安全な場所へ移動できないとしたら、せめてバッテリーくらいは外しておくべきかもしれません。

浸水すれば電装系にも水が入り込む可能性があります。バッテリーを外しておいたからといって水害による故障を防げるわけではありませんが、通電した状態で水に浸かることによる電気的なトラブルを減らすことにはつながりそうです。

しかもバイクのバッテリーは、車に比べればコンパクトなものが多く車種によっては比較的簡単に取り外せます。

愛着のあるバイクなら、もし浸水してしまったとしても「もうダメだ」と諦めるより、できるところまで乾燥させ、電装系を確認して復旧させたくなるもの。

テスター片手に行うその作業は4輪よりは簡単なのではないかと言ったら甘いでしょうか。

浸水後、単気筒バイクに寄せる期待

ここまでの想定や例えのほかに、さらに期待を寄せたい部分が、「これが単気筒のバイクだったら、浸水後の復旧もちょっとは楽なのではないか」というものです。

キックスターター

例えば昔ながらのキックスターター式の単気筒エンジンなら、セルモーターがありません。水に浸かった場合に確認しなければならない部品が一つ減るだけでも少し気持ちが楽になります。

さらに単気筒なら、シリンダーもピストンも一つです。複数のシリンダーを持つエンジンと比べれば、エンジン内部を確認するときの不安も少なくなります。

しかも空冷エンジンなら、水冷エンジンのような冷却水の経路がないため分解作業も捗るでしょう。

もちろん、単気筒だから水害に強いわけではありません。しかし、「もし浸水してしまったら、その後に自分で何とかできるのではないか」と考えたとき、構造が単純な単気筒・空冷・キックスターター式のバイクには、どうしても期待してしまいます。

逆にバイクだから気を付けたいこと

車が水没するニュースを見て、ふと思いついた「バイクならどうなのだろう」という疑問。

調べれば調べるほど、単純に「バイクなら大丈夫」とはいかないことも見えてきます。それでも、昔ながらのシンプルなバイクなら、自分の手で何とか復旧できるのではないか、そんな細々とした期待を持ってしまうのも事実。

結局のところ、水害から守るという意味では、バイクであっても浸水させないことが一番なのでしょう。

また、バイクだからこそ気を付けたい心配要素もあるようです。

チューブが必要なスポークホイール

例えば、スポークホイールのリムとスポークの接続部からの水を吸い込んでしまうと、タイヤを外さない限り内部の確認が困難です。今どきだと少数派な問題ですが。

それと、復旧が不可能ではないですがシールチェーンの洗浄とか、一番やる気の出ない作業かと。

また、最近では車とあまりにも似てきてしまった水没リスクにインジェクションというのがあります。

キャブレターのフロートチャンバー内

この中のガソリンが劣化しているとエンジンが始動できない

キャブレターなら、ばらして正確に元通りにという神頼み技があったのですが、インジェクションだと噴射系とか制御系とか理解できそうにありません。

そこで、バイクの作りも簡単そうに見えて、水害のリスクはその仕組みや規模以上を想定しておくのが間違いなさそうです。

なかなか難しいですが、楽観視をせず、娯楽としての乗り物さえも守り通す気持ちでいたいものです。

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