CB400SSは前輪がディスクブレーキで、後輪にはドラムブレーキが採用されています。
走行距離が2万キロ過ぎになったころブレーキペダルを踏むたびに「カタカタ」と音がするようになりました。
気になるブレーキの症状
信号などでブレーキングの時に、リアブレーキのペダルを踏むと最初に「カタッ、」というかすかな音とライニングがドラムに触れる感触があるのですが、その後さらに踏み込んだところでブレーキが効くという変な症状です。
最初は簡単に治るものだと思いブレーキロッドで引きしろなどを調整してみましたが、いっこうに改善の気配が見られません。ライニングの厚みはタイヤ交換の時には毎回チェックしていて距離的にもまだまだ使えるはずです。
ブレーキシューを交換してみることに
制動前にワンクッションあるだけで、制動力に問題はなさそう。
しかし、不具合箇所がバイクにとって最も重要なブレーキであるため走行時に気になって仕方ありません。
もうこれはブレーキを分解して点検するしかありません。
ホイールを外しての作業なので、この際ですからシューを新しいものへ交換することにします。おそらくブレーキシューの片べりが原因でしょう。
ただ、不思議に思うのがそんなもん片減りするもんなのかということです。
取り外したブレーキ
こちらが、後輪から外したブレーキです。
写真左側の上の方だけ擦り減っているように見えます。
ブレーキシューを取り外すとこんな感じになります。下側(車体に付けると前側)が固定され上側を開いて動作します。
どちらもグリスアップしておきますがドラムやライニングには絶対に付かないように注意です。
ドラム側も摩耗具合を点検しますが、まだまだいけるでしょう。
新しいブレーキシュー
新品のブレーキシューを取り付けたところです。
外したパーツを比べてみる
異音がしていたブレーキシューと新品を比べてみました。
古いほうは、やはりライニングの摩耗に偏りが見えます。しかし、新しく購入したほうも写真で見ても同じ厚みには見えません。
最初からこんなもんなのか?それともたまたまなのでしょうか。
試走して効き具合を確認する
交換作業が終了し早速乗ってみることにしました。
走り出す前に何度かブレーキを踏んでみましたがカタカタ音は解消されています。
家の近くを、まずは低速走行でテストしてみましたが効き具合にも問題はないようで異音の発生もありません。
とりあえずは、これで安心して走れそうです。
異音が発生した原因
さて、今回ブレーキに発生した不調ですがシューの稼働部分が欠けたか何かでライニングが片減りした。
もしくは硬い異物が長期間ブレーキシューに付着した状態で片方のライニングを押し出し続けていたが、ある日異物が取れたので通常の状態ではバランスが悪くなってしまってカタカタ音を引き起こしたなどが考えられます。
思えば空冷単気筒車は車体が軽いため、運転する際にリアブレーキを強めに使っても気になることがありません。後輪がロックしたところで車体が不安定になることもなくコントロールがたやすいものです。
そんなことからリアブレーキを多用することも多かったのが不具合を引き起こした原因かもしれません。
その後CB400SSは、ブレーキにトラブルもなく継続検査(ユーザー車検)も合格できています。
ドラムブレーキがカタカタするとか聞いたことがないですし、貴重な体験ができたとも言えるでしょう。
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