ボアアップ車であるエイプは熱対策としてオイルポンプを交換することにしました。
社外品のオイルポンプはノーマルエンジンに使うと不具合が発生するような情報もあり、50から82ccにした程度では過剰な装備のようにも感じたため100cc用の純正オイルポンプを使用することにします。
物はヤフオクで中古品を入手しました。
100cc用純正オイルポンプ
こちらが外側でここに歯車が入って表にカバーが付きます。
裏側がこちら、中古なのでオーリングの痕が薄く残ってます。
作業に必要な消耗品を準備
オイルポンプの交換作業にはエンジン右側のクラッチカバーを開ける必要がありますが、その際ガスケットが再利用できないので新しいものを準備します。
純正パーツナンバーは11393-KN4-750「クラッチカバーガスケット」です。
100cc用オイルポンプ用に皿ネジが必要
50cc用ポンプの取り付けボルトは使えなくなるので別途皿ネジを用意します。
交換作業を開始
前準備としてエンジンオイルを抜き、キックアームを取り外します。
クラッチカバーのボルトは場所により長さが異なるので、マジックで番号を書き区別できるようにしておきました。
クラッチカバーを外す
初めての作業なので通常どうなのか分かりませんが、エンジン側にガスケットが多く残っています。
エンジンを下ろしていないので、このガスケットを剥がすのにだいぶ手こずりました。
オイルポンプのカバーを取ると、このように歯車が入っているので取り除きます。
上の写真が組み込まれている50ccの純正オイルポンプ。
ここに見える二つのボルトの代わりに皿ネジを使って100cc用ポンプを取り付けます。
交換後は大きさの分だけ若干手前に出る
組み付けちゃうと50cc用なのか100用なのか分かりません。100cc用のが厚みがあるので若干手前に出るようになると思うのですが区別がつきにくいです。
ちなみに100cc用には新たに購入したフラットスクリューねじ(皿ネジ)はカバー付けてしまったので見えません。大事な部分の記録写真が抜けてます。
それから、オイルポンプの下に見える横長のスペースにフィルターが入ってるのでこの機会に点検清掃します。
思った以上に剥がしづらいガスケット
噂には聞いてましたがガスケットを剥がす作業には結構時間がかかりました。
とくに写真のスリーブが刺さっているところは、これが邪魔になって上手くいきません。焦って傷を付けるとオイル漏れの原因になるので作業は慎重に行います。
古いガスケットの緑色が見えなくなるまで剥がしました。
クラッチカバー側の機構
クラッチカバーの内側のパーツは動かすと簡単に外れるので、元の仕組みを写真を撮るなどして記録しておいた方が良いでしょう。
クラッチカバー側に残ったガスケットは車体に固定されていない分作業しやすく容易に剥がせました。新しいガスケットはグレーの色です。
50ccはオリフィス径の情報がないので調べてみる
ところで、エイプ50のオリフィス径というのがネット検索しても情報が少なくて分かりませんでした。エイプ100用の純正への交換で排気量も82ccなのでオリフィス拡張などは予定しませんが、50ccの正確なオリフィス径っていくつなのか調べてみることにします。
細い穴の径を図るノウハウも測定器もないので1.5mmのドリルの柄の方というか刃先の反対側をオリフィスに入れてみた。
その結果、ガタつきもなく大きさ的にピッタリとハマるようです。
測り方は正確ではありませんが、推測するに50ccエンジンのオリフィス径は1.5ミリ以上、隙間はほとんどないので大きくても1.6mmで1.7まではないだろうと思われます(自分の中では1.5ミリでほぼ確定1.5じゃないかな)。
一応オリフィスに入れた部分をノギスで測ってみたが丁度1.5mmでした。
一連の作業が全て済んだところで、クラッチカバーを取り付け番号で目印をした通りボルトを付けます。
締め付けは対角順に偏りないよう順番に行っていきます。
オイルポンプ換装後の調子は
ボアアップした空冷エンジンは特に夏場の熱ダレが気になりますが、今回のオイルポンプの交換が良かったのか入れてるオイルが良いのか以前より調子が良いような気がします。
オイルポンプの入れ替えはクラッチカバーを外す必要があり難易度も高い作業で、今回もポンプの換装よりガスケットをきれいに剥がすのに結構手こずるなど時間もかかりとても簡単な作業とは言い難いものでした。
いまのところエンジンは問題なく動いています。
成果はハッキリしませんが、私としてはボアアップ後の不安解消程度の役割りは果たしてくれています。
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