春のポカポカ陽気に誘われ「そうだバイクで出かけよう!」と気持ち高らかにヘルメット片手に外に出たらバイクのシートが経年劣化により破れていた。
こうしたことも、春の乗り始めの時期には起こりえることです。
シート破れでも乗りたいときの処置
今回、純正シートの応急処置を行ったのはHONDAのエイプ。
たまたま、別のバイク用に使用した補修材が余っていたので使うことにしました。
余っていたサイズも、ちょうどエイプの破れを覆うことができ、良い塩梅に囲みこむことができる大きさです。
幸い天気が良かったので補修部位を軽く拭いて汚れを落としてから張り付けました。
こうした補修材を使用したときに気をつけたいのが、補修用の合皮などの専用品も長持ちは期待できないということ。
それから、接着面についている粘着材で衣類が汚れることがあるので注意が必要です。
もちろん専用品以外でガムテープやビニールテープを使った際もズボンが汚れてしまうと覚悟した方が良いでしょう。
放置すると雨がしみ込む
応急処置にリスクがあるからと、しばらくそのままにした場合には雨天時に注意が必要です。
普段の保管は屋根下でも、出先でにわか雨にあったときなどシートの破れたところから雨が内部に入り込み、雨が止んでからの乗車時にしみ込んでいた雨水が押し出され、これまたズボンが汚れます。
この雨水のしみ込みは、ズボンが濡れるだけなら良いのですが、しみ込んだ雨水で中のウレタンスポンジが腐食すると宜しくはないでしょう。
シート破れは旧車の宿命
劣化によるシートの破れは古いバイクの宿命と言っても良いでしょう。
とくにエイプなどは旧車とまでは呼ばずとも、年式の古い車両はそろそろシート破れに気をつけなければなりません。
そうは言っても破れるまでは、費用をかけてまで張り替えを頼む気にはならない方もいらっしゃることでしょう。
シート破れは旧車の宿命、破れる前の修理に気が進まないなら、思い切ってカスタムシートを注文(注意:手元に帰ってくるまでバイクに乗れませんが)してしまうのもありです。
エイプのシートは原付であるが故にロングツーリングを想定していないのか長時間のライディングには向いていません。
プロの職人に、その辺の意向を伝えると今時のお尻に優しい素材をチョイスしてもらえるのではないでしょうか。
自分の身体への優しさを考えれば事前の修理にも前向きになれるかもしれません。
そんなことを書いている自分が本日着用している履き慣れたズボンは汚れが目立たない黒でした。
あぁ、憧れのカスタムシートよ。
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