初めてバイクを買う人に伝えたい二輪生活のやわらかめな話

小春日和の中のバイク

進学や就職など生活環境が変化するタイミングで、人生初のバイクを購入したいと考える人も少なくないことでしょう。

そんな方たちに向けて、バイクについてのよくある話、有効活用するために心得ておきたい知恵などを並なライダー目線でまとめてみました。

注目されにくいバイクの素性

後ろから見たバイク

バイクが少数派な乗り物だとすると、まわりに同じバイク乗りの友達とかが居なければ、こんなときどうしたらいいんだろうという少しの問題が表面化しにくいというのがあります。

そんなバイク乗りがあまり気にしないちょっとのモヤモヤには次のようなことがあげられます。

駐輪中のヘルメットの扱い

街の駐輪場にバイクを停めたときにヘルメットをバイクに着けたままで大丈夫なのか気になるときがあります。

通勤で職場の敷地内に置く場合なら、なるべく会社のロッカー室など屋内の安心できる場所に置きたいものですが、最適な置き場所を探すのはなかなか難しかったりします。

あまり目立ちにくい場所においてしまうと、帰りにヘルメットを忘れて外に出てしまったりしますが、この辺は「バイク通勤あるある」ではないでしょうか。

また、どこへ行った時でも長時間バイクを停めるならヘルメットの内装を雨に濡らしてしまうことだけは避けた方が良いでしょう。

天気予報をマメにチェックするとバイクに乗れない?

バイクでどこかへ出かける際に、当日の天気のチェックは怠らないようにするべきでしょう。

そして、バイクに乗り始めてしばらく経ってから気づくと思いますが、バイクで出かけるのに安心な降水確率の低い日と自分の予定というのが、当たり前ですが結構嚙み合いません。

予報が雨だから仕方なく車で出かけたら雨は一滴も降らなかったということも普通にありえます。

予報のチェックは大事ですが、気にしすぎると乗れない期間が長くなってしまうこともあるかもしれません。

バイクに乗る頻度が高くなるとそれに比例して出先で雨に降られることも多くなります。

こんなときのために用意していた雨合羽も、丁度良いタイミングでガード下やコンビニの軒下に入って着ることができたなんてのは稀で、カッパを着るのに適当で安全な場所というのは意外にないものです。

雨雲が見えたら、1滴2滴落ちてきたところで早めの行動が肝心でしょう。

バイクを日常使いすればクルマも楽しくなる

満開の桜とバイク

社会に出て働くようになると、移動手段に車を選ぶことが多くなり特に地方で暮らしていると買い物でもなんでも車に頼りきりな生活になりがちです。

そんななかでも、一人での移動はできるだけバイク(または他の手段)で済ませるように工夫すると車を動かす機会を減らすことができるでしょう。

その結果、久しぶりに車を動かしたときにクルマの便利さをあらためて実感できることがあります。

購入時に特別な思いがあって選んだ車種のクルマでも、毎日乗り続けているうちにクルマの便利さや、雨風にもさらされず楽に移動できる有難さが感じられにくくなります。

バイクという自家用車とは別の移動手段が持てることは、いつでも車を使って出かけることができることのありがたさを時に思い起こさせてくれるといった意外な効果があります。

教習所で教わった忘れがちだけど覚えておきたいこと

バイクの免許を取得するために教習所に通いはじめると、実技教習の最初の段階で倒したバイクの引き起こし方について教わります。

このとき、左に倒したバイクは普通に引き起こしてスタンドを立てればよいのですが、右に倒したバイクは最初にサイドスタンドを出してから車体を起こすよう教えられます。

自分が立ちごけしたことを想定してバイクの起こし方の手順などいちいち覚えてらず記憶が曖昧になってしまいそうです。

実際にも自分の意に反してバイクを倒してししまったとき気になるのはバイクの重さかもしれませんが、人前での立ちごけとかだと火事場の馬鹿力のようなものでわりと重さなど感じずあっさり起こせたりします。

ところが右に車体を寝かせてしまっていると、あわててサイドスタンドを出すことを忘れてしまえば手間が増えて戸惑ってしまうことにもなります。

しょっちゅうバイクを倒すわけでないので、なかなか習慣づくものではないためサイドスタンドのことは意識して覚えておきたいところです。

他にもビックスクーターに乗るときの注意点など、体で覚えるライディングのテクニック以外に教官が落ち着いて地味に話していた内容なんかは安全にバイクに乗るためのポイントだったりします。

バイクは好き好んで所有する乗り物

桜が咲く季節のバイク

車やバイク、自転車などの個人で所有すことができる車両は徒歩以外の効率の良い交通手段として用いられる乗り物です。

そんな車や自転車と同じ目的や手段として扱われるバイクですが、バイクが車、自転車と圧倒的に違うのが、「皆と同じくではなく少数派である」ということではないでしょうか。

つまり、バイクに乗っている人は車や自転車という選択肢も当然あったがあえてバイクを選んだという人が多いのではないかということ。

なかには車の免許を持っていないからバイクしか乗れないという方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば通勤など皆が職場へ車で乗り付ける場所にバイクで来る人はバイクが好きで乗っている人と考えて良さそうです。

もしそうじゃないとすれば、夏は暑いし冬は寒く、雨風には影響されやすくしんどい乗り物であるのに加え、より貧相な見た目の自転車にはある健康増進効果という評価点も貰えない酷な乗り物がバイクということになってしまいそうです。

もちろん、車に乗っている人の中にも大の車好きの方や、特別な思いがあって自転車に乗る人も多いと思いますが、他の大勢に紛れてしまい目立ちにくいように感じます。

その点、バイクに乗っている人にはバイクが好きだからという理由で乗っているの人の割合が多いのではと考えます。

バイク独特の外観的な魅力や風を切って走る爽快感に加え、なんなら「このバイクに乗っているオレ(私)ってカッコいいかも」くらいの気持ちが前面にでていても違和感がないのがバイクという乗り物。

そして、はじめてのバイクを買うに当たっては、そんなバイク好きな自分、もしくはこれから好きになるかもしれない自分に正直になって見た目のスタイルや雰囲気で乗るバイクを選ぶのが一番かもしれません。

無難だからではなく、こんなのが好きだからという理由で選ぶのも単純ですがバイクの選び方としてはおススメです。

おすすめ記事

駐輪場に並んだバイク 車体を長持ちさせたいならマメに乗った方が良いという話は本当? 油温計 真夏の空冷エンジンに起きそうなこと